MF宇佐美貴史が所属するデュッセルドルフはホームでダルムシュタットを1-0で下した。

 宇佐美は左の攻撃的なMFで3試合ぶりに先発。前半2分、右CKをキックすると、ニアでMFフィンクが頭ですらし、ファーへフリーで飛び込んだFWクヨビッチが頭でたたき込んで先制。これが決勝点となり、貴重なゴールを演出した。同15分にはDFツィマーのセンタリングにダイレクトで合わせ、左ポストを直撃する惜しいシュートも放った。

 後半35分に退いた宇佐美は「あまりにも狙い通りでびっくり。今日の午前中にセットプレーの練習をしたが、その時にあそこ(ニア)に蹴って、フィンクがそらして中の選手(が最後に押し込む)というのは言われてた。チームとして狙い通りだった」と先制点のシーンを振り返った。

 この日は80分のプレーだったが「前半はほぼパーフェクトかな。あのような形でボールがどんどん入ってくれば、それが90分続けば言うことはないかなと思います」とした。次戦はドイツ杯ボルシアMG戦だが「自分たちの力を知る意味で、良いトライかなと思います。2部で勝利を積み上げられていますけど、じゃあ1部のああいう相手に対してどれぐらいできるのかっていうのは、いい試金石になると思う」と気合を入れた。

 11月には日本代表の欧州遠征があるが、「そこへの意識を1回絶ってというか。もちろん(代表への気持ちが)あるからこそ、こういう移籍を選んだわけで、ないわけはない。チームでまず集中して、やるべきことをやって、しっかり自分の状態もどんどん上げて。で、やっと見えてくるものだとは思う」と、まずはチームに集中することを強調した。

 5連勝のデュッセルドルフは9勝1分け1敗の勝ち点28で首位を守った。(鈴木智貴通信員)