ブンデスリーガで首位バイエルン・ミュンヘンが香川真司(29)の所属する3位ドルトムントに6-0と圧勝した。ポーランド代表FWレバンドフスキがハットトリック、コロンビア代表MFロドリゲスが1ゴール2アシストの大活躍だった。プレミアリーグではリバプールのセネガル代表FWマネがクリスタルパレス戦で今季9点目を挙げ、2-1の勝利に貢献。W杯(ワールドカップ)ロシア大会1次リーグで日本と対戦する国のエースがそろって波に乗っている。左足首を痛めている香川はベンチ外だった。

 6月には日本代表の前に立ちはだかるレバンドフスキとロドリゲスがドルトムントを粉砕した。前半5分にミュラーのスルーパスに抜け出して先制点を挙げた。ロドリゲスは同14分に左足でゴールを決め、同23分には好クロスで3点目をお膳立てした。

 レバンドフスキは今季リーグ戦26戦26得点で得点ランクを独走する。同2位ペテルセンら13点の実に2倍となる。この日もシュート4本すべて枠内で3得点と、驚異的な決定力をあらためて示した。本人はRマドリードへの移籍話などが取りざたされ、神経質になっているとも伝えられるが、ピッチの中で動揺はみじんもない。

 Bミュンヘンは次節アウクスブルクに勝てば6連覇達成だ。ロッベンもライバル撃破に「僕らはすごくうまくやった」と誇らしげ。リーグ優勝が早く決まれば次は欧州CL、そして各国代表選手はW杯に向けた準備に集中できる。

 この日の欧州舞台は日本とライバル国との明暗がくっきり分かれた。ブンデスではハノーバーのセネガル代表サネも得点。プレミア、スペイン、セリエAでも日本と1次リーグで対戦する対戦国の代表選手が活躍した。それに対して日本代表勢は無得点。大迫はチームが劣勢な中、好機を得られず、唯一放ったシュートは枠を外れた。岡崎はシュートさえも打てなかった。香川や吉田は故障から戦列に戻れていない。

 3月の親善試合で課題山積ばかりが強調されたハリルジャパン。光は差してくるのだろうか。