アルゼンチン代表のマラドーナ監督に初孫が誕生した。自身の娘と、同国代表で、スペインリーグのAマドリードに所属するFWアグエロとの間に生まれた男児で、名前はベンハミン。48歳の若さで祖父となった元スーパースターは「最高の気分」と喜んだ。

 AP通信などによると、ベンハミンちゃんは2月19日、スペインのマドリード市内の病院で誕生。体重は3660グラムで、母子ともに健康という。

 マラドーナ監督は現役時代にスペインやイタリアのプロリーグで活躍。1986年W杯メキシコ大会でチームを優勝に導いたが、コカイン使用で出場停止処分を受けるなどトラブルも多く、引退後はアルコール依存症や肥満で入退院を繰り返した。

 しかし、アルゼンチンでは今も絶大な人気を誇り、昨年11月に代表監督に就任。2010年W杯南アフリカ大会の南米予選で不振が続くチームの再建を託された。

 波乱の人生を歩むマラドーナ監督だが初孫にはうれしさを隠せない様子だ。ブエノスアイレスで開かれた会見で「“おじいちゃんだよ”なんて、年配の男性が使う言葉だと思っていた。長生きしないとね」と顔をほころばせた。

 ベンハミンちゃんの顔を見たとき、あふれる初々しさに圧倒されたという。「アグエロよりもマラドーナに似ていると思うよ」と付け加えることも忘れなかった。

 [2009年3月4日11時11分]ソーシャルブックマーク