<オランダ2部リーグ:VVV1-0ハーレム>◇24日◇フェンロ

 後半37分、ドリブル突破を図ったVVVのMF本田圭佑が倒された。この反則で得たFKを味方が決勝点に結びつけた。2位RKCワールウェイクが敗れたため、待望の1部復帰が決定。主将としてチームを引っ張った本田は「今だから言えるけど、尋常でない重圧があった。解き放たれた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 今季は20ゴールという高い目標を掲げた。ここまで16得点。「誰かが決めてくれるわけじゃない。自分に求められているのは数字(得点)。今はアシストの魅力は感じない」。名古屋時代はJ1通算90試合出場で11点。オランダで得点への意識と技術は磨かれた。

 日本を飛び出して2季目。クラブの会長は「本田がいなかったらチャンピオンになることはできなかった」と絶賛した。それでも高いレベルを目指す本田は気持ちを引き締める。「2部で優勝しただけ、と自分に言い聞かせないと。また僕のサッカー人生がスタートする」。貪欲(どんよく)な、本田らしい言葉だった。

 [2009年4月25日12時23分]ソーシャルブックマーク