<ロシアリーグ:CSKAモスクワ2-1アンジ>◇26日◇マハクカラ

 ゴール正面やや右から約25メートルと絶好の位置だった。MF本田圭佑(23)はゆったりと助走し、腰を低く落として左足を振り抜いた。GKがキャッチし損ねた球がクロスバーの下に決まると、得意顔でガッツポーズをつくった。

 パスは周囲と呼吸が合わず、ドリブル突破も阻まれた。存在感が薄れつつあったが、得意の無回転ボールをねじ込んで反撃の口火を切った。「最終的にはゴールで評価される」と心得ている背番号7が、またもここぞという場面で決めた。

 31日に敵地イタリアへ乗り込む欧州CL準々決勝第1戦に十分な準備期間を置くため、この試合は開催が1日早められた。ロシア勢初の4強入りを、国内リーグが後押しする。大きな期待を背負うチームの中心に、本田もいる。

 [2010年3月27日8時33分]ソーシャルブックマーク