ブラジル代表のエースとして2002年W杯日韓大会で得点王に輝き、優勝に貢献したFWロナウド(34)が14日、サンパウロで記者会見し、現役引退を発表した。3度出場したW杯で歴代最多の15得点を記録したロナウドは「私のサッカー人生は美しく、素晴らしかった」と涙ながらに語った。

 会見では4年前から甲状腺機能低下症で体重の制御が難しくなっていた事実を明かし「気持ちは現役を続けたいが、体がついていかない」。度重なる膝の故障に苦しみ「階段の昇降でも痛みを感じていた」とも話した。

 ロナウドは1990~2000年代に圧倒的な得点力で世界を代表するストライカーとして活躍し、国際サッカー連盟(FIFA)の年間最優秀選手には3度輝いた。インテルミラノ(イタリア)やバルセロナ、Rマドリード(ともにスペイン)など欧州の強豪クラブで活躍し、09年から母国のコリンチャンスでプレーしていた。

 [2011年2月15日9時57分]ソーシャルブックマーク