アーセナルは9日、FW宮市亮(18)に英国でのプロ活動に必要な労働許可証が下りたと発表した。

 宮市はA代表での出場歴がなく、労働許可取得の基準を満たしていなかったが「特別に優れた才能」が認められた。9日の審査にベンゲル監督が出席して聴聞に応じ、日本サッカー協会からの推薦状も提出したという。ベンゲル監督は「許可が下りる確証がなかったので、新しい選手と契約したみたいだ」と喜んだ。

 愛知・中京大中京3年だった昨冬にアーセナルと長期契約を結んだ宮市はオランダ1部リーグのフェイエノールトに期限付きで移籍。鋭い突破力を生かしてチームをけん引し、計3得点で1部残留に貢献した。

 アーセナルはファンペルシーら主力がけがを抱えて万全ではない。宮市は英国外で行われた開幕前の強化試合に出場し、ベンゲル監督が「バランスが良く、並外れたスピードがある。パスやクロスも質が高い」と高く評価しているだけに、敵地でニューカッスルと対戦する13日の開幕戦で起用される可能性もある。