<ブンデスリーガ:ドルトムント1-0Bミュンヘン>◇11日◇ドルトムント

 ドルトムントが大一番を制し、優勝を目前にした。試合終了の瞬間、ベンチから飛び出して同僚らと大喜びしたMF香川真司は「何が何でも勝ちたかった。でも、自分の得点で勝てなかったのは悔しい」と大一番を終えた安堵(あんど)の気持ちと、悔しさを交錯させた。

 首位攻防戦は失点を防ぎたい両クラブが守備で体を張る激闘。やや優勢だったBミュンヘンに対し、ドルトムントにはミスが目立った。香川は何度か惜しいシュートを放ったが、全体的に見せ場は少なかった。

 チームは後半32分、味方シュートをゴール前のレバンドフスキがコースを変えて決勝点。終盤にはPKを与えたが、GKワイデンフェラーがロッベンのキックを止めた。

 リーグ戦はあと4試合。14日には地元のライバル、3位シャルケとのダービーマッチが控えるなどビッグゲームが続く。香川は「選手としては幸せ。ただ、ここで負けたら何にもならない。頑張ります」と気持ちは既に週末に向かっていた。