<プレミアリーグ:マンチェスターU2-0ウィガン>◇最終節◇11日◇ウィガン

 プレミアリーグ17度目の優勝に輝いたマンチェスターUのアレックス・ファーガソン監督(66)が、欧州チャンピオンズリーグ(CL)との今季2冠に自信を深めた。チェルシーとの壮絶なデッドヒートを制し、連覇達成。過酷な神経戦を乗り越えたことで、チームの成長を確信した。「この優勝で弾むように決勝戦に入ることができる」と話し、21日のチェルシーとの「イングランド決戦」に照準を定めた。(春日洋平通信員)

 欧州CLを勝つためには、絶対譲れぬ優勝だった。若きエースC・ロナウドのPKで前半に先制すると、後半35分にギグスが加点。若手とベテランがかみ合っての2-0完封勝ち。まさに今季を象徴する展開だった。ファーガソン監督は安堵(あんど)の表情を浮かべ、普段は受け付けない試合後の会見に姿を現した。

 ファーガソン監督

 アウェーだったし、最終戦は困難な試合だった。途中で大雨が降ってきたし、何が起こるか分からない。お願いだからだめ押し点を決めてくれと祈っていたらギグスが決めてくれた。もし最終節でタイトルを失っていたら、欧州CLに向けて大きな打撃となっただろうけど、この優勝で弾むように決勝戦に入ることができる。

 94-95年の苦い記憶がよみがえった。最終節でウェストハムに負けてタイトルを逃すと、続くFA杯決勝にも敗れた。1つの敗北をきっかけにチームの士気は一気に低下し、2冠チャンスが一転して無冠に終わった。「(あの時はリーグVを逃し)我々は死んだも同然だった。しかし今回は生き残ったんだ」。選手の精神面の強さを称賛するとともに、最終節でのタイトル獲得は欧州CL優勝への大きなステップととらえた。

 リーグ最多の80得点、最少の22失点。23歳C・ロナウド、22歳ルーニーらを前線に置き、37歳GKファンデルサール、今年30歳のDFファーディナンドが後方を固める。ファーガソン監督は「チームの成功は優勝という物差しでしか測れない。今回欧州一となれば、クラブ史上最高のチームと言えるだろう」。就任22年の知将は、自らの「最高傑作」に強い自信をみせた。