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「伏兵」キト悲願の南米初制覇/リベルタ杯

<南米クラブ王者・リベルタドーレス杯:LDUキト1(5)-3(5)フルミネンセ(PK3-1)※得点の()内の数字は2戦合計の得点>◇決勝第2戦◇2日(日本時間3日)◇リオデジャネイロ

 「内弁慶」エクアドルのクラブが、ついに南米王者に輝いた。LDUキトが、ワシントンら元Jリーガー4選手を擁するブラジルのフルミネンセをPK戦の末に破り、初優勝を飾った。第1戦を4-2と制したキトは、敵地マラカナンでの第2戦に1-3と敗れたが、2戦合計5-5。延長戦でも決着がつかず、守護神GKセバジョスの好守でPK戦を3-1と制した。12月開催のクラブW杯(12~21日・日産スタジアムほか)に南米代表として出場する。

 エクアドルの伏兵が、南米の歴史に新たな1歩をしるした。完全アウェーのマラカナンで、ホーム無敵のフルミネンセにPK勝ちした。4人目の元浦和ワシントンのシュートを、37歳のベテランGKセバジョスがセーブ。大きな悲鳴に包まれる中、キトの勇敢な戦士たちは雄たけびを上げながら歓喜の抱擁。初の国際タイトルにベンチのバウサ監督は涙を流して喜んだ。

 GKセバジョスは母国メディアからマイクを向けられると、感無量の面持ちで「信じられない…」と首を振り、大観衆で埋まったスタンドを見回した。主将のMFウルティアは「これは我々の革命だ。今大会最も価値あるチームはオレたちだったんだ」と叫んだ。90年、98年と同国の強豪バルセロナが2度決勝に進出したが、オリンピア、バスコ・ダ・ガマという名門クラブの前に散った。「三度目の正直」で悲願のタイトルを獲得し、選手たちの興奮は冷めやらなかった。

 粘り強さが身上だ。準々決勝サンロレンソ、準決勝アメリカと合計スコアはすべてタイ。決勝のフルミネンセ戦も準決勝まで適用されたアウェーゴールなら、1-3の時点で敗退だった。しかし、GKセバジョスを中心にチーム一丸で耐えた。延長戦では相手MFチアゴネービスに決定的なシュートを放たれたが、右手一本でファインセーブ。4点目を与えなかったことが、初優勝につながった。

 2800メートルの高地キトでの戦いを得意とし、第1戦では4-2の大勝。ワシントンから「最大の敵は標高だ」とまで皮肉られたが、今回のアウェー勝利で「負け犬の遠吠(ぼ)え」に変えてしまった。「内弁慶」の汚名を吹き払い、コレア大統領は「国民に大きな勇気を与えてくれた」。アンデスの勇敢な山男たちが、高く険しい南米の頂点を制した。

 [2008年7月4日6時51分 紙面から]


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