<欧州CL:バルセロナ2-1シャフタル・ドネツク>◇1日(日本時間2日)◇1次リーグC組第2戦◇ウクライナ・ドネツク

 バルセロナFWリオネル・メッシ(21)が、敵地でチームの危機を救った。シャフタル・ドネツクに1点リードされた後半15分に投入されると、同42分、ロスタイムと立て続けにゴールし、試合をひっくり返した。バルサは開幕から2連勝となり、C組首位をキープした。また、AマドリードはFWアグエロのゴールなどで、マルセイユに2-1と競り勝った。9月30日のRマドリード(2勝)、ビジャレアル(1勝1分け)に続き、スペイン勢の強さが目立った。

 「マジカル・メッシ」の決定力が激戦を制した。後半42分、ボージャンの入れた球足の速い低空クロスをGKがファンブル。そこを見逃さずに同点。勢いづいたバルサは、ロスタイム突入から4分目。シャビのスルーパスに反応したメッシが、GKのタイミングを外す絶妙なチップキックで、ゴールネットを揺らした。敗色濃厚だったチームは、21歳のエースに救われた。

 グアルディオラ監督は「レオがどんな選手か自分たちは知っている。人よりも優れたプレーをし、試合を決定づける力のある選手だ」と賛辞を惜しまなかった。アンリ、エトーに先発を譲り、ベンチスタート。しかし、決定機を生かし切れないベテランに代わって出場するや、ムードは一変した。ラフプレーや時間稼ぎで逃げ切りを狙ったシャフタルの首根っこをつかまえ、土壇場で勝敗をすり替えた。

 それでもメッシは英雄視されることを避けた。「1点目は運があったし、2点目はシャビのパスのおかげだ。2点目が決まった時はみんなで喜んだ」と話し、チームの一体感が生んだ勝利と位置づけた。過去2季は無冠に終わり、ロナウジーニョ、デコが去った。「ロッカールームの雰囲気が変わったかもしれない。結束力が強まったというか」。

 3季前の欧州王者という強者のおごりはない。最後まであきらめぬチャレンジャー精神が若返ったチームの真骨頂だ。スポルティングに続き、シャフタルも撃破。走るバルサの顔、メッシがチームを加速させた。