<ブンデスリーガ:ホッケンハイム2-1フランクフルト>◇4日◇マンハイム

 2部から昇格1年目のホッフェンハイムがフランクフルトに2-1で競り勝ち、暫定ながら首位に立った。1-1の後半26分、セネガル代表FWデンバ・バ(23)の決勝ゴール。人口わずか3272人という村のチームの快進撃に、驚きの声が相次いでいる。フランクフルトMF稲本潤一(29)はフル出場したが、今季初勝利はつかめなかった。ボーフムはバイエルンと3-3のドロー、ボーフムMF小野伸二(29)の出番はなかった。(西村友、中野吉之伴通信員)

 「村のチーム」と冷やかされるホッフェンハイムが、伝統のブンデスリーガで首位に立った。後半26分、FWイビシェビッチのパスからFWバが右足で勝ち越し点を奪うと、チームは持ち前の粘り腰を発揮。終了間際にはイベルツベルガーがゴールライン上でクリアし、ピンチを乗り切った。勝利の瞬間は、優勝したかのような喜びようだ。

 就任3季目、「教授」の異名を取るラングニック監督は「思っていた通り難しい試合になった。同点とされて攻め合いになったが、若い選手たちはひるむことなく戦ってくれた」と誇らしげだ。

 スター選手はいない。平均年齢25歳の無名若手軍団だ。ホームタウンの人口は3272人。90年までは8部の常連だった。しかし、90年代にソフトウエア会社「SAP」ホップ会長が買収すると状況は一変。一昨季に2部へ昇格すると昨季2位に入り、1年で1部入りを果たした。

 お金主義の運営方法に「チェルシーの猿まね」とやじられても、動じない。今オフは6000万ユーロ(約87億円)の大金を投入し、23歳前後の若手を補強。それが見事にヒットした。

 カイザースラウテルンが2部から昇格して1年目で優勝した例はあるが、3部からとなると前代未聞。今季の目標を「欧州CL出場」に軌道修正するなど、おらが村ホッフェンハイムのお祭り騒ぎは止まらない。