<スコットランドリーグ:セルティック3-0キルマーノック>◇12日(日本時間13日)◇グラスゴー

 【グラスゴー(英国)=アンソニー・マッカスカー通信員】セルティックMF中村俊輔(30)が、19日のW杯最終予選カタール戦出場に「一発回答」した。公式戦4試合ぶりの出場となったキルマーノック戦(3-0)で、後半39分に強烈な左足シュートを突き刺した。中央のS・ブラウンを使ってのワンツー。エリア内に走り込み、テーピングが巻かれた左足を振り抜いた。今季リーグ3点目のゴールで、健在ぶりをアピールした。

 中村

 痛くないようにテーピングをきつめに巻いた。ひざが思い通り曲がらないくらい。前半はボールが全然飛ばなかった。でも、どっちを取るかだから。伸びるように巻いたら、ひざに負担がかかるからね。

 公式戦3試合の欠場は、ケガの功名となった。「今日は考えなくても足が動いた。後半は疲れなかったし。移動などで疲れていたんだな、と分かった」。休んだことで過密日程の疲れが取れ、心身が軽くなった。

 日本代表を背負う男の執念だった。左太ももを打撲し、6日に左ひざも痛めた。全治1~2週間。ストラカン監督から休養勧告されたが、11日には練習に合流した。何としてもカタールに向かうため、危険覚悟の強行出場で結果を出した。

 キルマーノック戦から一夜明け、13日のチーム練習に参加。「リバウンドはない。明日は休みだから、また良くなるよ。テーピングを巻きつつ、試合をやりながら治していく」。16日のハミルトン戦を経て、日本代表に合流するめどが立った。