<セリエA:ユベントス2-1カターニャ>◇8日◇カターニャ

 カターニャFW森本貴幸(20)が名門ユベントスの牙城を崩し、世界最高のGKブフォンを「脱帽」させた。0-1の後半6分、シュートのこぼれ球に鋭く反応し、右足で押し込んだ。試合はロスタイムの失点で1-2と惜敗したが、イタリアの誇る守護神ブフォンに「森本は偉大な選手だ」と言わしめた。カターニャは14位へ後退し、土壇場で勝ち点3をつかんだユベントスは、ACミランを抜いて2位に浮上した。

 今季3点目となる同点弾を決めた森本は、DFレグロッタリエに敵意むき出しで挑み、ボールのないところで突き飛ばし合うなど、最後まで勝利への執念を見せた。そんな20歳をGKブフォンは「偉大な選手だ」とたたえ、敵将ラニエリ監督は「とても俊敏でスペースを狙われた。我々には脅威だった」。日本人選手のユベントス戦ゴールは中田英寿以来2人目だったが「得点はうれしかったが、負けたので喜べない」と話した。

 [2009年2月10日7時19分

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