<欧州CL:バルセロナ(スペイン)2-0マンチェスターU(イングランド)>◇27日(日本時間28日)◇決勝◇ローマ
マンチェスターUのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(24)は完全にいらだっていた。2点リードされた後半33分、左サイドの縦パスに走り込んだ際にバルセロナDFプジョルを右ひじで押し倒し、小競り合いとなった。鬼のような形相の「7番」に、主審のブザッカ氏はイエローカードを提示。相手の激しいマークを受けて我を失ったエースの姿が、王者マンUの完敗を表していた。
試合前日の会見で「僕のゴールでチームを連覇に導きたい」と意気込んだ。試合序盤から積極的にゴールを狙い、両チーム最多の6本のシュートを放った。前半2分に直接FKからGKビクトル・バルデスのファンブルを誘ったシーンはあったが、枠外シュートは4本と、その後は気負いばかりが目立った。「決勝で負けるというのは最悪の気持ちだ。本来の力を発揮できなかった。自分のキャリアで最悪の経験の1つ」と吐き捨てるように言い、うわさされるRマドリードへの移籍について聞かれ「分からない」と答えた。
エース同様、ファーガソン監督も試合後の会見で感情を爆発させた。欧州CLの連続不敗記録が25試合でストップ。地元イングランドから駆けつけたベテラン記者に「勝利への情熱を失ってしまったのでは」とたずねられると、「なんて悲観的な質問なんだ!
私と何年付き合っているんだ?
そんなばかばかしい質問に答えられるか」とぶち切れた。前半10分に失点するなど、基盤となる守備の崩壊が響いた。早々にチーム全体の歯車が狂ったことで「史上最強軍団」は平常心を失い、敗れた。
[2009年5月29日8時6分
紙面から]ソーシャルブックマーク

