松井のグルノーブル完全移籍が決定的
サンテティエンヌMF松井大輔(28)が、グルノーブルに完全移籍することが22日、決定的になった。20日までに、クラブ間交渉で移籍金について合意。松井本人とも、推定年俸80万ユーロ(約1億800万円)の3年契約という条件で合意する見通しとなった。詰めの交渉を経て、26日にも滞在中の日本でメディカルチェックを受け、正式契約となる見込み。所属クラブでの出場機会の少なさから、日本代表でも定位置を失いかけているが、同じフランス1部のチームで巻き返しをはかる。
松井が新天地でのプレーを選択した。グルノーブルのオファーを受け、6月上旬の日本代表の合宿中には「移籍すると思う」と、移籍を示唆していた。17日のW杯予選オーストラリア戦までは、プレーに集中するため態度を保留していたが、このほど、グルノーブルに移籍する決意を固めた。
出場機会を確保することが急務だった。松井は今季、サンテティエンヌで出場機会に恵まれず、リーグ戦の先発はわずか10試合にとどまっていた。W杯予選オーストラリア戦で先発出場したが、後半23分に退いた。岡田監督は「所属クラブでいつも試合に出ていないと、代表の試合ではもたない。松井は足がつり、ねんざもしていた」と厳しく評し、暗に出場機会を増やすよう求められた。
その点ではグルノーブルは心配することはない。祖母井代表とバズタレビッチ監督がそろって松井を高評価し、シーズン中から補強リストの最上位に据えていた。これまで所属したルマン、サンテティエンヌと同じフランス1部とあって、他国のリーグに移籍した場合と比べて、チームに溶け込むのも難しくはない。グルノーブルの経営は、リーグ経営監視委員会から、今季優勝のボルドーと「来季チーム運営にまったく問題なし」とのお墨付きをもらうなど好調。松井を期限付き移籍で獲得する方針から、完全移籍に切り替え、正式オファーを出した。常時出場を望む松井にとって、これ以上ない移籍先といえる。
好条件で接触してきたブンデスリーガのクラブよりグルノーブルの熱意を重視。日本代表での定位置確保に向け、松井はW杯イヤーを6季目となるフランス1部で迎える。
[2009年6月23日7時37分 紙面から]
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