フランス1部サンテティエンヌからグルノーブルへの移籍が決まったMF松井大輔(28)が26日、都内で会見し「初心に戻りたい」と決意表明した。都内でメディカルチェックを受け、3年契約、推定年俸1億円の条件で正式契約。背番号は22。サンテティエンヌでは出場機会に恵まれなかっただけに、1年後のW杯南アフリカ大会の出場に向けて「試合に出たい気持ちが強い」と、新天地での活躍を誓った。
堂々たる振る舞いに、決断への自信が垣間見えた。予定よりも遅く会見場に姿を現した松井は「遅れてごめんなさい。これがいわゆるフランス時間だと説明したいと思います。15分遅れでまだよかったかもしれません」と、笑いを誘った。そして「他の日本人ならいらないけど、僕ならクラブのみんなが、獲得を納得してくれると言ってもらえた。僕がフランスでの日本人の価値を高めてみせたい」と意気込んだ。
W杯出場への第1歩となる移籍だ。サンテティエンヌではリーグ終盤に4戦連続で出場しなかった。直後のW杯予選ではベンチ外の屈辱を味わった松井は「来年W杯があるが、クラブで出場できていないと出るのは難しいと感じた」と振り返った。
グルノーブルは昨季リーグ13位で1部に残留し、総得点24は20クラブ中最少だった。「日本人だから獲得したわけじゃない」と祖母井代表も言い切るように、攻撃のキーマンと期待され、常時先発が濃厚。松井は「今のフランスでは珍しくパスをきちんとつなぐチーム。僕が入っても、そういうサッカーができると思う」と、チーム戦術へのフィットにも自信をみせた。
岡田監督ら日本代表のチームスタッフ陣も、今回の移籍を歓迎している。岡田監督は6月の代表合宿中、「試合に出られるクラブに行ってくれた方が代表に呼びやすい」と松井に話したという。さらに関係者によれば、スタッフ間では「出場機会確保はもちろん、日本人幹部がいるから代表招集に関する折衝もしやすい」という話が出ている。たしかに4月下旬には原強化担当技術委員長も、フランス国内で祖母井代表と接触を済ませ、コミュニケーションの問題はない。“岡ちゃん大歓迎”の移籍で、松井が日本代表での定位置確保へ巻き返しを始める。【塩畑大輔】
[2009年6月27日9時25分
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