<ベルギーリーグ:スタンダール4-1リールス>◇6日(日本時間7日)◇リール

 ベルギー1部リーグで、日本代表GK川島永嗣(27)が加入したリールスは完敗した。川島は2試合連続の先発出場を果たしたが、ホーム開幕戦でDF陣との連係不足があらわになった。

 同点で迎えた前半35分、ペナルティーエリアすぐ外で与えたFK。ニアサイドから5枚の壁をつくり、川島はファーサイドに立った。相手キッカーがシュートした瞬間、5枚の壁はまちまちに跳び上がり、その足元をグラウンダーボールで抜かれた。眉間(みけん)にしわを寄せ、川島は険しい表情をつくった。フリーで打たれる場面が目立ち、浴びたシュートは20本近く。屈辱の4失点に「結果が結果なんで非常に残念」と悔しさを隠せなかった。

 DF陣との連係が重要になるポジションだが、コミュニケーション不足は明らか。「全部自分の責任として取る必要はないと思う」と話したが、最後尾からの指示について「自分自身、もっと主張していかなきゃいけないと思う」と反省した。それでも新天地での挑戦は始まったばかり。「下を向く気は全くない」と話し、最後には「なかなかこんなにボールが来ることもない」と笑いを誘った。

 [2010年8月8日10時22分

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