<セリエA:インテルミラノ1-2ユベントス>◇29日◇ミラノ

 DF長友佑都(25)が所属するインテルミラノが、ホームで行われたユベントスとの“イタリアダービー”に敗れ、開幕9戦で早くも5敗目を喫した。長友は左サイドバック(SB)でフル出場したが、自分のサイドから崩されて2失点の屈辱を味わわされた。勝ったユベントスは首位を守った。

 前半12分に左MFのオビがマークする相手につられて中央に絞り、サイドががら空きになったところを、やすやすとクロスを許し失点した。同点にした後の33分の決勝点もサイドから。原因はチームの守備戦術の不徹底で長友1人のせいではないが「(ユベントスとの差は)チームとして戦えているかだと思う」と苦しい胸の内を明かした。30日付のイタリア各紙も、失点につながった守備を厳しく評価。さらには不動の右SBであるマイコンがユベントス戦で左太ももを負傷。約1カ月、戦線離脱することになり、チームの苦境は続きそうだ。【波平千種通信員】