日本代表主将のウォルフスブルクMF長谷部誠(27)が、サッカー界の「宣伝部長」になる。ブンデスリーガ中断期間に入り、20日に帰国。前日19日にクラブから帰国を許可されたばかりで「(日本滞在中の)予定はまだ立ててないけど、メディアに出ることも大事」と、サッカー普及のためにつかの間の休日も働き続けるつもりだ。

 今日21日には著書「心を整える。」の印税を含む5000万円を被災地に寄付するため、宮城・南三陸町を訪問。プーマの新スパイクのCMにも出演が決まり、年末年始の高校サッカー中継で放送される。NHKの正月番組では日本女子代表MF安藤(デュイスブルク)とも対談する。なでしこジャパンの世界一など、サッカーが被災者を勇気づけた今年。「サッカーを愛する人が1つとなって、大きな力を感じた1年だった。これを継続しないと」。代表主将が責任感をみなぎらせた。【由本裕貴】