<ドイツ2部:ケルン3-1ボーフム>◇21日◇ケルン

 MF長沢和輝(22)が所属するドイツ2部リーグのケルンが21日、3試合を残して優勝と来季の1部復帰を決めた。ホームでボーフムと対戦し、逆転勝ちした。長沢は先発して後半途中までプレーし、11-12シーズン以来の1部復帰に貢献した。ボーフムのMF田坂祐介(28)はフル出場した。

 加入1年目の長沢が、異国の地で結果を残した。右MFとして5戦連続で先発。屈強なドイツ人DFにも当たり負けせず、体をぶつけてボールを奪うシーンもあった。前半には、味方のシュートを相手GKがはじいたボールを拾って左足シュートを放つなど、見せ場を作った。得点にはからまなかったものの、攻撃の要として存在感を示した。ケルンは先制を許したが、後半に3点を奪って逆転勝ち。来季の1部昇格を決めた。

 専大卒の長沢は今年1月、Jリーグを経ずに直接ドイツリーグ2部に加入。2月は1試合のみの出場にとどまったが、3月22日アーレン戦(0-0、ホーム)で途中出場を果たすと、信頼を勝ち取って先発の座を奪った。「日本にいてはできない経験ができた。1部で試合するチャンスを得られたのは幸運だし、しっかり準備したい」と既に来季を見据えている。