<欧州CL:ガラタサライ0-4ドルトムント>◇1次リーグD組◇22日◇イスタンブール

 【イスタンブール=鈴木智貴通信員】ドルトムントは、アウェーでガラタサライ(トルコ)に快勝した。日本代表MF香川真司(25)はトップ下で先発し1アシストも無得点。7戦6発の本田に刺激を受け、得点を意識する。

 アシストの記録よりも、無得点の悔しさが上回った。香川は2点リードの前半41分、中央でボールを持つとすかさず右サイドへパス。受けたMFロイスが無回転気味の豪快なミドルシュートを決め追加点を挙げた。香川は、欧州CLの前節アンデルレヒト戦(1日・3○0)に続く今季2アシスト目。しかし「あんなんで、アシストという記事を書かないでくださいね(笑い)。あれは彼の個人の…」と報道陣にお願いした。

 ACミランFW本田の姿に、得点への意欲をかき立てられた。この日は2本の決定的なチャンスを外した。前半25分には、ロイスからパスを受けてドリブルから放った左足シュートは力なく、GKが楽々とキャッチ。うつぶせに倒れ、ピッチをたたいて悔しがった。後半21分にも、右サイドからドリブルで運び、DFをかわしてシュートを打ったがミートせず、ゴール右へ外れた。

 復帰戦フライブルク戦(9月13日・3○1)での1得点以来、ケチャップは途絶えている。「結果を残さないといけない。そこへの執着心がないと」。一方、ACミラン本田は7戦6発でセリエAの得点ランク首位。「(本田)圭佑くんみたいに、もっともっと結果を残せるように。刺激を受けるし、自分の思考をもっとゴールに向ける必要がある」。

 後半32分には、パスを出した際に左太もも裏を痛め、左手を上げ交代を要請。そのままピッチ脇に座り込んだ。「前半から死にそうなくらい、コンディションは重くて最悪な状況だった。肉離れではないので心配はないけど」と話した。欧州CLは3連勝でD組首位だが、リーグ戦は3連敗中。香川のケチャップがドバドバ出れば、リーグ戦でチームはよみがえる。