<欧州CL:APOEL0-4バルセロナ>◇1次リーグF組◇25日◇ニコシア

 バルセロナ(スペイン)のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(27)がまた金字塔を打ち立てた。APOEL(キプロス)戦でハットトリックを達成し、欧州チャンピオンズリーグの通算ゴール数を歴代最多の74点に伸ばした。

 スアレスの移籍後初得点もかすんだ。22日のセビリア戦で3点を決め、スペインリーグ歴代最多通算253点としたメッシが、公式戦2戦連続の3発。CL通算71点で並んでいたラウル(元Rマドリード、シャルケ)を抜き、74点で単独トップに躍り出た。

 「黄金の左足」を使う必要もなかった。1-0の前半38分にゴール前で味方のシュートの方向を変えて1点目。後半13分にはスルーパスを受けて、振り向きざまに2点目。同42分にも左からの折り返しを流し込んだ。すべて利き足と反対の右足で決めた。

 自身のフェイスブックには「ラウルのような素晴らしい選手の記録を破ることができてうれしい」と記した。ラウルは71点に142試合を要したが、メッシは91戦で74点。「大事なのは得点を決めてベルリン(決勝戦)でのトロフィー獲得に貢献すること」と書き込み、勝利優先を強調したところがメッシらしかった。