「末続パターン」で駆け上がる。陸上の日本選手権は今日26日、新潟市デンカビッグスワンで開幕する。25日に会場の練習場で調整した昨秋のアジア大会男子100メートル銅メダルの高瀬慧(26=富士通)は「100、200で優勝を狙う」と自信の表情。2冠となれば03年の末続慎吾以来12年ぶり。「末続さんはその後の(03年)世界選手権(200メートル)で銅メダルを取ってますよね」とサラリ。意識十分に「そういう風な過程(2冠)を踏んでいくことが大事」と力を込めた。

 5月の東日本実業団では、日本歴代2位の20秒14を記録。遅咲きはこれからが絶頂期とばかりに「どんどん注目してほしい。その中で結果を出すのが大事になる」と口も滑らか。会場は初めてだが、「エコパに似ている」と走り慣れた地元静岡の会場に重ね合わせ、好印象。世界の舞台でも花開くための走りを見せる。