陸上の男子400メートル障害で3大会連続五輪出場中の為末大(34=CHASKI)が2日、今夏での引退を宣言した。名古屋市内で行われた愛知選手権名古屋地区予選会に出場。レース後に「引退はします。今年で終わりと決めました。オリンピックに行ったらロンドンが最後だし、行けなかったら日本選手権が最後のレースになる。日本選手権じゃなくて、ロンドンにしたいという強い思いがあります」と明かした。レース直前にも、自身のツイッターで「引退」をつぶやいた。

 昨年の日本選手権以来という400メートル障害のレースでは、トップを快走しながら最後の10台目で転倒。56秒73の1組6位に終わった。4度目の五輪出場には、8日開幕の日本選手権(大阪・長居)で最悪でもB標準記録(49秒80)を突破することが最低条件。現実的にはA標準(49秒50)をクリアしての優勝が求められる。「6~7割という感じかな。レース勘が多少鈍っているのと、風邪をこじらせて呼吸器系の練習ができていなかったので。あんまり速くなかったけど、こんな感じかな」と話した。