来秋(9~10月)のアジア大会(仁川=韓国)代表選考会を兼ねた第67回福岡国際マラソン(平和台陸上競技場発着の42・195キロ=日刊スポーツ新聞社後援)は、12月1日午後0時10分にスタートする。レースを翌日に控えた11月30日、各選手は福岡市内のホテル周辺で最終調整した。

 丸1年ぶりの復帰レースを迎える、昨年ロンドン五輪代表の藤原新(32=ミキハウス)は、まだ薄暗い朝7時に宿舎ホテルを出てランニング開始。朝食をはさみ、午前中に再び2度目の調整ランで汗を流した。「去年は、あれだけの練習量で(2時間)9分半と大失敗」と思い返した。終盤でけいれんを起こしたが「給水にミネラルを含ませる」などの工夫で、反省を生かすつもりだ。

 3年のリオデジャネイロ五輪までは見通せないが、その16年五輪代表選考に向けた最短ルートが、この福岡から始まる。「(日本陸連が)具体的な提示をして(選手に)リオを意識させる。緊張感がある」と、その方針には一定の理解を示した。