陸上男子やり投げのディーン元気(20=早大3年)の公開練習が15日、早大所沢キャンパスで行われ、100人を超えるメディアが殺到した。織田記念の84メートル28を皮切りに、強風のセイコーゴールデンGP川崎で81メートル43、風邪で体調不良の関東学生選手権でも81メートル54と3週連続で80メートルの大台超え。五輪の表彰台が狙える競技力に、英国人の父を持つ渋~い二枚目のマスクも手伝い、人気は急上昇。取材依頼が相次いだため、この日の公開練習となった。

 10台以上のテレビカメラが一挙手一投足を追い、グラウンドを移動するたびにディーンの後ろをぞろぞろ報道陣も移動した。陸上界の一大イベント、箱根駅伝の合同取材日でもメディアの数は50人ほど。礒繁雄監督は「すごいですね。駅伝はチームですが、個人でこの数ですから」と反響の大きさに驚きを隠せない。ディーンも「びっくり。こんなに集まるなんて現実味がない」。箱根以上?

 の注目度に目を白黒させた。日本選手権(6月8日開幕、大阪)を前に、ディーンフィーバーが始まった。