今回は私のトライアスロン仲間でもある内田江里子さんにインタビューをしました。2024ミス・インターナショナル日本代表選出大会にて準グランプリを獲得されています。トライアスロン選手から全く別ジャンルに転向をし、新たな目標に向かって取り組んでいます。時のことや現在に至るまでの経緯、人生観などについてインタビューをしました。

トライアスロンからモデルに転向し準ミス・インターナショナル日本代表準優勝した内田江里子さん
トライアスロンからモデルに転向し準ミス・インターナショナル日本代表準優勝した内田江里子さん

加藤 トライアスロンをやりはじめたきっかけを教えてください。

内田 もともと小学生の時に競泳をやっていて、ジュニアオリンピックに出場したりしてのました。長距離走も得意だったのでアクアスロン(スイムとランのみ)の大会に参加していました。好きなことが詰まっている競技に楽しさを感じたので、トライアスロンもできるかもと思い、始めるに至りました。

加藤 スポーツ少女だったのですね。トライアスロンで1番心に残っているレースは

内田 中学生の時に出場した幕張チャレンジトライアスロン大会です。私にとってはじめてのトライアスロンで、トライアスロンを始めるきっかけとなったレースだからです。当時はバイクがなく、父の持っていたマウンテンバイクで参加した程度でとりあえずはゴールできた!という感じでしたが、今までにやってきたどの競技よりもとても楽しく強い達成感感じ、トライアスロンに魅了されたことを覚えています。

加藤 トライアスロンを通して培ったものはありますか

内田 私は中学2年生で千葉県稲毛にあるトライアスロンチーム、稲毛インターに入会しトライアスロンを始めました。大学生まで最年少で大人に囲まれていたため、競技面でも精神面でもたくさん学ばさせていただきました。ハードな競技なので体力や忍耐力がつくのはもちろんですが、中でもタイムマネジメント能力、視座を変えること、感謝の大切さを学んだと思います。3種目あり朝晩練習しないといけない競技なので、毎日どのように時間を使うのか、その中でどう成果を出すのか常に考え行動していました。そのため、社会人になった今でも忙しい中でどのようにベストパフォーマンスを出すのか、常に考えられていると思います。また、競技をする中でいろいろな状況がありますが、マイナスに思える事も視座を変える事でプラスにできる、どんな状況にも学ぶことはあるので感謝の心を忘れないという姿勢は、先輩たちを見て学んだ事で、今も普段の生活の中で大切にしています。

加藤 内田さんと最初に会ったことを今でも覚えてます。中学生なのに意志が強いな!すごいな!と思っていました。トライアスロン選手からモデルというのはかなり別ジャンルにいきましたが、モデルにはもともと興味があったのですか

内田 元々幼少期にキッズモデルをしていたのですが、私自身とてもシャイであまりやりたくなかったので学生になりやめてしまいました。ですが、ありがたいことに学生時代の友人やトライアスロンの先輩からもやってみたら!と言われることが多かったので、社会人になってから改めて挑戦してみようかなと思い、始めました。周りの方から見えている自分の強みを知るというのは、とても大事なことだなと感じた経験でもあります。

加藤 私もすすめてましたよね!今すぐやりな!トライアスロンやってる場合じゃないよ!(笑い)と。だけど、お話しを聞いて、トライアスロンをやってたくさん学ぶことがあって内田さんがさらに磨かれたのかなと感じました。トライアスロンをやっていたことはミスインターナショナルジャパンを挑戦するに当たって生かされたことはありますか

内田さん 体幹力、ボディメーク、自己管理力です。審査では水着審査やウオーキングがあり、ハイヒールを履いてのウオーキングは体幹がしっかりしていないと難しいものでした。ですが、トライアスロンをしていていて元々筋力があったこともあってか、すぐに慣れることができましたし、トレーニングについても知識があったのでどのように体(メンタル面も)を仕上げていくのかという部分に生かされたと思います。また、忙しい中でどのように計画を立てこなし、どのような結果を出すのかは競技をしていた時もやっていたので、自己管理やタイムマネジメントの点でもトライアスロンの経験が生かされたと思います。

加藤 素晴らしいですね。


申し込む期限ギリギリまで悩んでの決意だったと伺いましたが、ミスインターナショナルジャパンの挑戦を通して成長したと思うところはありますか

内田さん ほんとにギリギリまで悩んでいて。でもこのチャレンジはさらに自分を成長させてくれるのでは?と思い決意しました。

考える力や自信がついたなどいろいろありますが、特に自分を客観視できるようになったと思います。挑戦する過程で新しい環境に身を置き、新しい人にも出会い、主観だけでは見えなかったものも見えるようになりました。考え方がブラッシュアップされたことで、自分を客観視し自己理解が深まったと思います。

加藤:外見はもちろんですが、内面もさらに魅力になり、あのシャイな女の子が…と勝手ながら親心でうれしくなります。今後の目標を教えてください!

内田さん さまざまなことに挑戦して自分のできることを増やしたいと思っています。まずは、海外でも活躍できるようなモデルになること、姉が漆の伝統工芸をしているので、漆を海外に広めていきたいと思っています。

私もこの活動をするにあたって、沢山の方々から、『江里子ならできるよ』と背中を押してもらいました。なので、これからも応援してくださる方々に楽しんでもらえるような活動や、私の挑戦が誰かの後押しになるような取り組みをしていけたらと思います。

トライアスロンからモデルに転向し準ミス・インターナショナル日本代表準優勝した内田江里子さん
トライアスロンからモデルに転向し準ミス・インターナショナル日本代表準優勝した内田江里子さん

内田さんの自分の殻を破っての挑戦に魅了されました。

トライアスロンで培った体力、メンタル、タイムマネジメントを生かしてさらなるご活躍を楽しみにしています。(加藤友里恵=リオデジャネイロ五輪トライアスロン日本代表)

モデルに転向し準ミス・インターナショナル日本代表準優勝内田江里子さんのトライアスロン時代(右端)
モデルに転向し準ミス・インターナショナル日本代表準優勝内田江里子さんのトライアスロン時代(右端)