日本自転車競技連盟が公式スポンサーの梅丹(めいたん)本舗から提供を受け、トップ選手の大半が使用していた健康補助食品に世界反ドーピング機関(WADA)が指定する禁止薬物が含まれていた問題で、日本連盟の大池新次事務局長は21日、「きっちりチェックするべきだった。選手に申し訳ない」と語った。

 11日に選手やスタッフには直ちに使用を中止するよう通知したが、公表しなかった理由を「検査結果が確定しておらず、同様商品への風評被害の懸念があった」と説明した。同社との契約については「結果が確定した段階で協議する」とした。

 梅丹本舗の松本喜久一社長は大阪府摂津市の本社で記者会見し「申し訳ないとしか言えない。不安を感じている選手の気持ちを思うと何とも言えない」と謝罪した。

 日本オリンピック委員会(JOC)は、加盟する各競技団体に文書で注意喚起する方針を示した。