2010年のツール・ド・フランス(10年7月4~25日)のコースが14日、今年の総合優勝者アルベルト・コンタドール(スペイン)、同3位のランス・アームストロング(米国)らが出席したパリでのセレモニーで主催者から発表された。

 アームストロングは、このコースについて石畳区間とピレネーでの3つの頂上ゴールがあることで「タフなコースだ。だが、チームタイムトライアルがなくなったことで多くの選手にチャンスがある」としている。この石畳区間への準備として、ツール・デ・フランドル(10年4月4日)やリエージュ~バストーニュ~リエージュ(10年4月25日=ともにベルギー)を調整レースとして検討しているもようだ。また個人タイムトライアルが1レースだけになったことについては「今年の結果を考えると、喜ばしいことだ」と語った。アームストロングは今年のツール・ド・フランスでは、2つの個人タイムトライアルで優勝したコンタドールからトータル112秒の遅れをとった。

 今年はアスタナの一員として走ったアームストロングだが、来年は自身が発足させた新チーム「ラジオシャック」で参加することになる。ライバルとしては今年のチームメートだったコンタドール、シュレク兄弟(サクソバンク)、ブラッドリー・ウィギンス(ガーミン・スリップストーム)の名前を挙げた。

 また、今年はジロ・デ・イタリアに出場したアームストロングだが、新チームは米国籍のため、ツアー・オブ・カリフォルニアとどちらに出場するか、まだ分からないとしている。ジロ・デ・イタリアは10年5月8日、ツアー・オブ・カリフォルニアは同16日に開幕する。