<松山英樹専属キャディー:進藤大典>

 久々に米国に戻りました! 31日から米ツアーのブリヂストン招待(オハイオ州ファイアストーンCC)に出場します。先々週の全英オープンを終え有意義な1週間を過ごしました。先週の前半は8月下旬からのプレーオフに備えて、初戦バークレイズのニュージャージー州リッジウッドCCで練習ラウンド。金曜日からは今大会の会場に入って練習を重ねています。

 驚いたのは大会前週の金曜日にもかかわらず、練習場に英樹が使うスリクソンのボールが準備されていたことです。通常、試合の週の月曜日には各メーカーのボールがそろうのですが、まさか前週からとは…。ブリヂストン招待は“準メジャー”と呼ばれる、世界ゴルフ選手権シリーズの一戦。こうした細かいところにも、試合の「格」を高める配慮があるのですね。

 英樹にとって今季は、初めての試合会場がほとんどでした。試合経験があったのはソニー・オープンなど4会場だけ。その中の1つ、6月のメモリアル・トーナメントでは優勝できました。そして今大会も、出場経験があります。昨年はウッズと予選を一緒に回り「61」という驚異的なプレーを間近で見ました。そうした経験を生かし、優勝争いに加わることができればと思っています。

 うれしいニュースも、僕のモチベーションになっています。谷原さんが来週の全米プロ選手権出場を決めました。06年の全英オープンなど、3年間にわたり専属キャディーとしてお世話になりました。今もプロキャディーの仕事ができているのは当時の教えがあるからこそ。大恩人の谷原さんとメジャーの舞台で一緒に戦えることを、とても楽しみにしています。(2014年7月31日付紙面掲載)