賞金王がCM王になる!

 ゴルフの世界最年少賞金王・石川遼(18=パナソニック)はテレビCM業界でも急成長し、プロデビューから2シーズンで合計14本に出演している。CM総合研究所(東京都港区)によると国民的アイドル、SMAPの木村拓哉(37)でも10本以上のCMに出演するまで8年ほどかかっており、その「浸透率」は驚異的だ。同研究所の関根建男代表は「石川選手は日本の景気回復にも一役かっている。国は彼を表彰してもいいくらいです」と話している。

 石川のCM初出演は08年3月からオンエアされた「ヨネックス」だった。それからわずか2シーズンで出演数は14本を数えている。

 関根代表

 すでに国民的スターに成長しているということでしょう。石川選手には説得力、実証性といったCMに必要な要素が備わっているんです。

 CM業界の「格付け」では、いかに消費者の共感、共鳴が得られるかが重視される。真剣勝負に生きるスポーツ選手は、イメージ重視の芸能人やタレントよりも消費者への直接的な影響力が大きいが、それも結果を出してこそ。今年ツアー4勝を挙げ、賞金王に輝いた石川ならでは国民への「浸透率」だ。

 関根代表

 日本でCM契約本数でトップに君臨する木村拓哉さんでも10本以上に出演するには7~8年かかっています。石川選手の出演本数は驚異的とも言えるでしょう。

 賞金王獲得が契約料アップにつながるのも間違いない。石川の出演料は1本5000万~7000万円と言われるが、今後の契約は1億円前後が相場になると推定される。これはMLBヤンキース松井秀喜やマリナーズ・イチローと同等で、18歳が文字通りCMキングの座に就こうとしている。

 関根代表

 CMは消費経済を活性化させることにも深く関係しています。石川選手のさわやかなイメージは消費者に購買意欲を沸き起こしているに違いありません。

 

 日本のGDP(国内総生産)の約50%は個人消費で占められる。その個人消費はこの2年続けて前年比プラス(今年は0・7%)。石川のデビュー前年の07年までマイナス続きだった。政府の経済政策もあるが、石川の活躍が国民を元気づけているとも言えそうだ。

 関根代表

 石川選手は間違いなく日本の景気回復に一役かっている。国は彼を表彰してもいいくらいです。

 そんな石川に現在、女性用化粧品メーカーが熱い視線を注いでいるという。また、政府公共広告へ登場する可能性もある。今後もプロゴルファーの枠を超えた活躍が続きそうだ。【荒木俊晴】