男子ゴルフの石川遼(20=パナソニック)が、結婚を前提に交際していた幼なじみの一般女性(20)と婚約したことが7日、分かった。既にメールなどでスポンサー会社に報告を済ませた。お相手は中学時代の同級生で4年前に交際を始め、今季は米ツアーを転戦していた石川に2週前から合流していた。順調なら今オフにも結婚し、夫婦で力を合わせて将来の米本格参戦に備える。マスターズで予選落ちした石川は今日8日に帰国。12日に始まる日本ツアー開幕戦東建ホームメイト杯(三重・東建多度CC名古屋)に出場する。

 「20歳のマスターズ」は予選落ちに終わった石川だが、私生活では一人前の大人へ、階段を上り始めていた。プロ入り前から知り合いだった20歳の一般女性と、婚約を済ませたことが分かった。既にスポンサー会社にメールなどを通じて「婚約しました」と報告していた。

 お相手は中学時代の同級生で、4年前から交際していた。昨年10月24日に「お付き合いしている女性は存在していますが、関係各社には温かく見守っていただければと存じます」とファクスで交際を発表。その翌日には石川自身の口から「温かく見守っていただけたら幸いです」と笑顔で話した。同12月には地元埼玉で行われたトークショーで「彼女と一緒にいるときが一番幸せ」と、のろけ話も披露した。

 石川は今年初めから米ツアーを転戦していたが、2週前のアーノルド・パーマー招待で彼女が合流し、初めて“お披露目”を果たした。黒いロングヘアの長身スレンダー美女の姿は、周囲からも注目された。彼女についての質問に石川は「特別な意味とか、感情はないです。たまたまこのタイミングになっただけです」と照れ笑いを浮かべていた。多くの報道陣が待ち受ける試合会場に堂々と彼女を連れてきたのも、婚約を済ませて将来の伴侶とすることを決断したことが、その行動を後押ししたとも言える。一般人のため写真撮影は控えるよう関係者から要請はあったが、マスターズ会場でも目撃されていた。

 石川の父勝美氏は婚約について否定も肯定もしなかった。今季の国内ツアーは12月2日に終了するが、早ければ今オフにも結婚する運びになりそうだ。15歳で日本ツアー最年少優勝を飾って鮮烈デビューした石川も、今年9月には21歳になる。これまで家族の愛情に支えられて育ってきたが、結婚して独り立ちすれば、今度は愛妻を支えていく立場になる。より責任は増すが、個人スポーツのゴルフでは好影響を及ぼすはず。視野に入れている将来の米ツアー本格参戦も、夫婦2人で力を合わせていけば、人間的な成長にもつながるはずだ。

 小学校の卒業文集に「20歳で優勝」と書いたマスターズは、予選落ちに終わった。だが、休む間もなく12日には日本ツアーが始まる。開幕戦は東建ホームメイト杯。昨季は未勝利だったが、ばら色のオフを迎えるためにも、今季はスタートダッシュをかける。

 ◆石川遼(いしかわ・りょう)1991年(平3)9月17日、埼玉県生まれ。6歳でゴルフを始める。05年全国中学選手権優勝。07年に杉並学院高に進学、ツアー初出場の5月マンシングKSBで15歳8カ月の史上最年少優勝。08年1月プロ転向。09年に特別招待で初のマスターズに出場(プロとしては史上最年少)。ツアー4勝を挙げ、史上最年少の賞金王に。10年5月の中日クラウンズ最終日に「58」の国内ツアー新記録。11年マスターズ20位。今季は米ツアー特別一時会員の資格を獲得。174センチ。血液型O。