<女子ゴルフ:マンシングウェアレディース東海クラシック>◇2日目◇20日◇南愛知CC美浜コース(6428ヤード、パー72)◇賞金総額7000万円(優勝1260万円)

 沖縄出身でプロ7年目の新崎(あらさき)弥生(27=国際保険)が6バーディーを量産し、67をマーク。通算8アンダー136で首位に浮上した。宮里藍、諸見里しのぶらトッププロを輩出する沖縄ジュニアゴルフ界の「先駆者」で、後輩たちに負けじと、待望の初優勝を狙う。2打差2位には、プロ10年目での初Vをにらむ小俣奈三香(31)。昨季賞金女王の上田桃子(22)は4打差5位につけている。

 無心を貫いた結果が、会心のラウンドにつながった。「みんながいいプレーをしていたので、自分もついていこうとスコアは気にしなかった」。新崎は3番パー5でカラーからの6メートルをパターでねじ込み、勢いに乗った。最後の2ホールは連続バーディーで締めくくり、初日3位から首位に浮上した。

 多くの実力者を生み出した沖縄ジュニア界の先駆け的存在。同じ境遇の宮里とは、先週の日本女子プロ選手権終了後のロッカー室で偶然一緒になった。「『優勝して(10月の)日本女子オープンに行くからね』と言ったら、藍ちゃんは『ハハハ』と笑ってた。(宮里の父)優さんにも『そんなに甘くない』と言われちゃいました」。

 宮里はかわいい妹分だけに憎めないが、もちろんプロとして負けたくない。「私が先駆けだと思っている」という表情に、先輩としての意地が浮かんだ。

 上昇の兆しはあった。2週前のゴルフ5レディスからシャフト、パターを交換し、10年ぶりにパッティング中もグローブをしたままプレーした。するとフィーリングがよくなり、6週続いていた予選落ちのトンネルを脱出した。

 今年1月には大分・別府で山ごもり合宿を敢行した。時には雪がちらつく極寒の中、師匠の鈴木規夫プロの指導により走り込み、打ち込みを1カ月間行い、心身を鍛えた。馬場ゆかり、茂木宏美らプロテスト同期の優勝をテレビで見ながら「いつか私も」と闘志をかき立ててきた。

 シード権獲得の経験もない27歳のプロ7年生が、初の最終日最終組を迎える。「ガツガツしてよかったことが1度もない。自分のプレーをするだけ。優勝は意識しません」とマイペースを強調した。【大池和幸】