<米女子ゴルフ:エビアン・マスターズ>◇最終日◇25日◇フランス・エビアン・マスターズGC(6345ヤード、パー72)
【エビアン(フランス)=田口潤】宮里美香(20=フリー)が「最終日の鬼門」を乗り越え、日本人トップの6位に入った。最終日は1イーグル、3バーディー、2ボギーの69で回り、今季最高の6位で大会を終えた。初優勝こそならなかったが、今季初めて最終日にスコアを伸ばし、次戦の今季最終メジャー全英女子オープン(29日開幕、英ロイヤルバークデールGC)に向けて手応えをつかんだ。昨年覇者の宮里藍(25)は通算5アンダーの19位。申ジエ(韓国)が通算14アンダーで、今季米ツアー初優勝を飾った。
重圧の中で、耐えてきた甲斐があった。最終18番パー5。1年前、同郷の先輩藍が、涙の米ツアー初優勝を飾った場所で、美香が意地のイーグルを奪った。グリーン手前エッジから、約20メートルを放り込むと、両腕を何度も突き上げた。「ラインは下りのスライス。入った瞬間は、震えました」。会心のフィニッシュで今季自己最高の6位に入り、日焼けした顔をほころばせた。
最終日は首位と4打差6位からのスタート。強い決意を持って、臨んでいた。2日目に首位奪取も、3日目は74と崩れて陥落。しかし、エビアンの地で昨年の宮里藍に続く気持ちに、陰りはなかった。「首位の11アンダーは想定していた。6打差なら厳しかったが、4打差なら可能性はある。守ることは考えず、最後まで攻めのゴルフを貫きたい」。声に力を込めて、ラストチャージを誓っていた。
5番で3パットすると、6番でもパーを逃して痛恨の連続ボギー。「痛かった。前半で勢いをつけたかった」。優勝争いから後退し、めげそうになったが、もう1度気持ちを切り替えた。9番で4日連続のバーディー。藍と同じように、不屈の心で14、15番でも連続バーディー。後半インは32の猛反撃を見せ「課題のバックナインで伸ばせることができた。来週以降につながる」と笑った。
決勝ラウンドに15人が進出した日本人選手の最上位に入った。だが、そこに価値は見いださない。「LPGAのトップになりたかった」。優勝のチャンスがありながら、V争いに参加できなかっただけに、悔しさも残る。リベンジの機会は、29日開幕の全英女子オープン。「メジャーはどんな天候でも、対応できないといけない。10位内に入りたい」。確かな自信を武器に、今季最後のメジャーに挑む。

