<全国高校総体:陸上>◇第2日◇31日◇大分銀行ドーム

 男子100メートルで、日本人初の9秒台が期待される桐生祥秀(よしひで、17=京都・洛南高3年)が、高校日本一のタイトルを獲得した。決勝で大会記録を19年ぶりに更新する10秒19(追い風0・1メートル)で優勝。「この大会は優勝を狙っていたので、うまいこといけて良かったです」と喜んだ。

 予選は10秒50(追い風0・5メートル)、準決勝は10秒32(追い風0・8メートル)を記録。ともに1着で通過し、初のインターハイタイトルにつなげた。

 桐生は4月29日の織田記念国際で、日本歴代2位の10秒01をマーク。日本記録に0秒01と迫り、伊東浩司(現日本陸連男子短距離部長)が、98年アジア大会(バンコク)準決勝で出した10秒00の日本記録更新と、9秒台の偉業が期待されている。大会終了後は、8月10日開幕の世界陸上モスクワ大会に臨む。