<F1:シンガポールGP>◇決勝◇28日◇グランプリ・サーキット(1周5・067キロ×61周

 史上初の夜間レースでルノーのフェルナンド・アロンソ(27)が今季初優勝を飾った。15番手からスタートし、クラッシュ続出でセーフティーカーが2度入る荒れた展開にも動じず、1時間57分16秒304でトップチェッカーを受けた。

 「初めての夜間レースで勝って、われわれは歴史の一部になるだろう」。通算20勝目を素直に喜んだ。

 13周目のピケのクラッシュでセーフティーカーが導入された際に、すでに給油を済ませていたため後れを取り戻せた。前日の公式予選ではマシントラブルで15位と出遅れていただけに「昨日は運悪くて、今日はすごいラッキーだった。シンガポールの夜は魅力的だった」と会心の笑みを見せた。

 ウィリアムズ中嶋一貴(23)は8位と今季5度目の入賞。「気分的にいい感じでいける」と次戦日本GP(10月12日決勝)を見据えた。