自動車の世界ラリー選手権(WRC)第14戦、ラリージャパンが31日から3日間、札幌ドーム内の特設コースのほか苫小牧市、夕張市、千歳市などで開催される。注目は今季13戦10勝と抜群の強さを誇り、年間得点首位に立つセバスチャン・ローブ(フランス、シトロエンC4)。史上初の5年連続王座に挑む。

 34歳のローブは2002年の初勝利以来着々と実績を重ね、前戦までに史上最多の通算46勝を挙げている。最多年間王座はローブ、1990年代に4連覇を果たしたトミ・マキネン(フィンランド)ら3人の4度。ローブは連覇、回数とも最多記録更新を狙う。

 ローブは2位と14点差。1位は10得点で、今大会で11点差以上に広げれば、次の最終戦を残して王座が決まる。開幕前日の30日に札幌ドームで記者会見したローブは「まずは最後まで走り切ることが大事。タイトルのことは忘れて走りに集中したい」と、いつもの冷静な口調で健闘を誓った。

 ラリージャパンは昨年まで十勝地方で実施されてきたが、今年は競技区間を一新して争われる。