ドイツの自動車大手BMWは29日、自動車レースの最高峰F1から2009年シーズン終了後に撤退すると発表した。理由を「企業戦略の転換」と説明、他のモータースポーツ活動は続ける。F1では昨季限りでホンダが撤退している。

 BMWは、金融危機による新車販売の減少で業績が悪化。F1は多額の費用がかかることから、業績改善に向けてコスト削減を図り、環境対応車の開発推進などに経営資源を集中していくとみられる。

 BMWはF1に1982年からエンジン供給を開始。参戦中断を挟み06年からはチーム(現BMWザウバー)として同シリーズに臨んでいる。今季で通算16シーズン目となり20勝を挙げている。