卓球の韓国オープンで優勝した福原愛(26=ANA)が6日、羽田空港着の航空機で帰国した。

 同オープン決勝では、来年リオデジャネイロ五輪出場権を争う、14歳の伊藤美誠(スターツ)と直接対決。4-0と圧倒し、五輪シングルス出場に1歩前進した。

 世界ランキング9位の福原と同10位の伊藤はリオデジャネイロ五輪シングルス代表の2枠目を激しく争っている。今大会では若さの勢いのまま躍進する伊藤に対して、福原がベテランの意地を見せた形。「強い気持ちで臨めた。自信になった」と笑顔を見せた。

 修羅場の経験の差も出た。04年アテネから4大会連続の五輪シングルス出場を狙う。「いつも五輪前年は真綿で首を絞められるような状況。今回はそれを楽しもうと思っています」とベテランとしての精神的な余裕も勝利につながった。

 帰国直後、なでしこジャパンがW杯決勝で敗れたことを伝え聞いた。絶句した後に、今回のW杯が最後といわれる澤穂希について「自分勝手ですが、辞めないでほしい。すごく格好いいし、ファンなんです」と話していた。