リオデジャネイロ五輪の出場権を獲得した7人制ラグビー女子日本代表「サクラセブンズ」は11月30日、成田空港発の便で男子代表とともに、ワールドシリーズ(WS)第1戦ドバイ大会へ向けて出発した。五輪アジア予選日本大会で3トライを奪った山口真理恵(26=ラガール7)は、快挙から一夜明け「昨日は1、2杯ほど、お酒を飲みました。甘いのが好きですが、昨日は忙しくてそこにあったものでビールだったと思います」と、照れ笑いで振り返った。

 五輪予選から休む間もなく臨むWSには強豪のオーストラリア、イングランドなどとの対戦が待ち構える。「なかなか勝てる相手じゃないと思います。学ぶことが多いと思います。それでもどれだけ自分の力を出せるか、やってみたい」。

 五輪に出るからには、世界トップレベルに挑まないといけない。予選突破の喜びから、少しずつ現実へと気持ちを切り替えている。「具体的には横の動きをもっと柔らかいステップにしたい。外国の選手は横の動きが得意じゃない人もいる」。明確な目標を掲げ、世界との戦いに視野を広げていた。【井上真】

 ◆女子7人制ワールドシリーズ 女子は12~13年シーズンから創設。年々試合数が増え、今季は発表済みの4戦と、来年5月予定の東京大会を含めて全7戦の見込み。全戦通じての総合優勝を争い、過去3年はニュージーランド(NZ)が優勝。すべての大会に出場できるコアチームはNZなど9チームに、新たに昇格した日本とアイルランドが加わった。今季第1戦ドバイ大会はスポット参戦のブラジルを加え、計12チームが参加する。