柔道の日本女子は14日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を報道陣に公開し、57キロ級の松本薫(ベネシード)らリオデジャネイロ五輪代表候補が実戦さながらの激しい乱取りを披露した。

 48キロ級で世界選手権2度優勝の27歳、浅見八瑠奈(コマツ)は「今年は全ての試合に勝つことが目標。五輪に出られるのはたった一人なので、自分が代表争いを勝ち抜く」と決意を述べた。

 4年前のロンドン五輪は目前で代表から落選。今回は昨年12月のグランドスラム(GS)東京大会決勝で敗れた20歳の近藤亜美(三井住友海上)を追う立場となり「もう守るものは何もない。今は攻めるしかない」と言い切る。

浅見とともに2月のGSパリ大会に出場する近藤は「パリで勝てば大きい。五輪に行きたいという気持ちは私も向こうも同じだと思う」と代表決定の4月を見据え、気合を入れた。

 日本女子の南條充寿監督は畳のそばから大声で選手を鼓舞。五輪に向け「(メダルを)取れるだけ取るのが一つのテーマ」と意気込んだ。