ロシア陸連のバラフニチョフ元会長が、国際陸連の倫理委員会からロシア選手のドーピング隠蔽(いんぺい)などに関わったとして科された永久追放処分の撤回を求め、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した。タス通信が28日、同陸連の元顧問弁護士の話として伝えた。

 世界反ドーピング機関(WADA)が14日に公表した調査報告書では国際陸連のディアク前会長ら幹部と汚職や不正に関与したと指摘された。しかし同元会長は「証拠はどこにもない。すべてが政治的だ」と事実関係を否定している。