フィギュアスケート男子の2010年バンクーバー冬季五輪代表で、11年世界選手権銀メダリストの小塚崇彦(27=トヨタ自動車)が3月末で現役を引退すると、日本スケート連盟が15日に発表した。昨年末の全日本選手権で5位に終わって世界選手権の代表を逃していた。中京大大学院を今春修了し、4月からトヨタ自動車で社業に専念する。

 小塚は「5歳から始めたスケートを今まで楽しく続けてこられたのは、多くの方々のおかげだと感謝している。氷上を去ることになりますが、これまでの経験を生かして新たな人生を歩むことにした」とコメントした。4月17日のアイスショー「スターズ・オン・アイス」(国立代々木競技場)に出演し、ファンに別れを告げる。

 愛知県出身で、父嗣彦さんが1968年グルノーブル冬季五輪代表、母幸子さんはアイスダンスで全日本準優勝のスケート一家に育ち、美しい滑りを武器に活躍した。2005~06年シーズンにジュニアグランプリ(GP)ファイナル、世界ジュニア選手権の2冠に輝き、GPシリーズは通算4勝。10年の五輪は8位に入賞し、同年の全日本選手権で初優勝した。

 フジテレビアナウンサーの大島由香里さん(32)とことし2月に結婚した。