競泳平泳ぎの北島康介(33=日本コカ・コーラ)が自己ベストで、5大会連続五輪出場を狙う。18日、高地合宿先のスペイン・グラナダから成田空港に帰国。合宿終盤の先週末から40度近い熱を出したが、水中練習を休んだのは1日。「自信を持てるトレーニングは積んだ」と発熱に負けなかった。

 約3週間の合宿中は好タイムを出しており、中学時代から指導する平井伯昌コーチ(52)からは「今までで1番パワーがあるし、泳ぎもいい。体調は崩れたが、泳ぎは崩れなかった」と絶賛された。合宿最終日には平井コーチとリオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権(4日開幕、東京辰巳国際水泳場)で自己記録(100メートル=58秒90、200メートル=2分7秒51)を目指すことを確認した。

 日本選手権まであと約2週間。昨年世界選手権代表の小関也朱篤(24)が最大のライバルになるが「王者(小関)を倒すという意味でも、挑戦者として臨みたい」と自らを鼓舞するように言って「まだやるべきことがたくさんある。最後は自分を信じるか信じないかになってくる」と続けた。最後の勝負の2週間が始まった。