日本バスケットボール協会は6日、都内でリオデジャネイロ五輪代表メンバー12人を発表した。女子サッカーの宮間あやの「宮間」と男子の本田圭佑の「圭佑」を逆にした名前を持つ間宮佑圭(ゆか、26=JX-ENEOS)も選出。逆から読むと「圭佑宮間」の間宮がメダル獲得で、自身の名前と女子バスケをメジャーにする。

 川淵会長からは、いまだに「宮間」と間違えられるが、サッカー界の大物2人の名前に負けていない。184センチのセンター。派手なシュートだけでなく、球のないところで、体を張った守備にも定評がある。「地味なところでコソコソしたい」とバスケット界初のメダル獲得へ、自分の役割を口にした。

 宮間と本田は尊敬する存在でもある。女子代表主将だった宮間については「リーダーシップが勉強になる」と吉田主将のサポートに生かす。本田については「強烈で印象に残る言葉を持つ」。本田流の格言を求められると「コソコソタイプなので」と遠慮しながらも「地味なプレーを派手に」と自らの仕事をたとえた。

 今秋から男子はプロのBリーグが発足。女子もメダル獲得でバスケットのメジャー化に貢献したい。5年前のW杯で飛躍した女子サッカーのなでしこは出場権を失った。女子バスケが脚光を浴びるチャンスは大きい。「バレーボールに食われないように、アピールしたい。結果が大事ですね」。五輪後には、上から読んだ「間宮佑圭」をメジャーにする。【田口潤】

 ◆間宮佑圭(まみや・ゆか)1990年(平2)4月3日、東京都生まれ。東京成徳大学中時代に全国大会優勝。同高3年時の国体優勝。09年にJOMO(現JX-ENEOS)入社。同年初の日本代表入り。以来、代表では欠かせない存在で昨秋アジア選手権でも五輪出場権獲得に貢献。184センチ、75キロ。コートネームはメイ。