リオデジャネイロ五輪で3度目の銀メダルを獲得した男子シングルスのスーパースター、リー・チョンウェイ(33=マレーシア)が、賭博問題で日本協会から無期限の試合出場停止の処分を受けている桃田賢斗(21=NTT東日本)にエールを送った。

 決勝ではファイナルまでもつれた末、デンマークのヨルゲンセンを倒し、6度目の優勝。直後の会見で、桃田について語った。

 チョンウェイ カジノに行ったなど、桃田の状況については知っている。自分は問題について話せる立場ではないが、彼は日本で1番強い選手。東京五輪を目指して欲しい。

 チョンウェイもドーピング問題で8カ月の出場停止処分を受け、昨年5月に復帰した経験がある。

 チョンウェイ 自分は8カ月出られなかった間、より強くなって復帰できるよう努力してきた。彼にも前より強くなってもらいたい。彼はまだ若い。人は100%正しい道を歩める訳ではない。もし間違いを犯したのであれば、それに気付き、自分を変化させればいい。新たに強い人になり、帰ってくれればいい。

 スターでありながら、まだ世界選手権、五輪ともに金メダルにあと1歩届いていないチョンウェイの信念は「ネバーギブアップ」。来年の世界選手権で引退する可能性があると明かし、「このタイトルを譲りたくない」と、来年のヨネックス・オープン・ジャパンにも出場する意向を示した。