錦織がまさかの棄権負けだ。世界5位の錦織圭(26=日清食品)が、左臀部(でんぶ)の痛みで、第1セット4-3の時点で棄権した。

 同34位のソウザ(ポルトガル)相手に、絶好調の滑り出しで3-0とリード。しかし、その第3ゲームで「突然、痛みが来た」と、トレーナーを呼んだ。その後、4-0リードから3ゲームを戦い抜いたが、第8ゲーム、3ポイントを戦った時点で棄権を申し出た。錦織の楽天ジャパン・オープンでの棄権は初めて。

 主な一問一答は以下の通り。

 錦織 試合中に臀部(でんぶ)を痛めて、痛みが引かなかったので止めることにした。

 - どこで痛めたのか。

 錦織 第3ゲームの最後のポイント。どのショットか分からないが、ポイントが終わった瞬間から痛みが出た。

 - 国内で戦う大会で棄権するのはつらかったか。

 錦織 そうですね。プラス、3-0でしたし。出だし、あれだけいいことは少ないですし。この大事なジャパンオープンで、リタイアという最悪な結果になってしまった。

 - 受け止めるのが難しいか。

 錦織 急に来た痛みだったので、まだあんまり信じられない。悔しいという思いがそこまでなくて。

 - 来週は。

 錦織 どうなるかという不安がある。出たい気持ちはあるので、回復を見て判断したい。