不気味であれ-。柔道日本男子代表の井上康生監督(38)が5日、都内の日本記者クラブでの会見に出席し、「自分の情報を自分であらわにしないように選手たちには言いました。相手にとって不気味でいろと伝えました」と明かした。

 情報化社会は柔道界も例外ではない。各大会には映像機材を持った各国の分析班が赴き、選手の特徴などを収集。日本は調査対象として最大勢力。インターネットを使用したライバル国の情報共有もある。「得意技の練習の仕方なども言うべきではない」と諭した。

 SNSなどの登場で選手が発信できるツールも増えている。ファン獲得などには有益だが、問題は発信内容の精査になる。20年東京五輪に向けて、「『この選手はこんなことをできるのか』と思わせるように変化していかなければ」と強化方針も示した同監督。「不気味」に変化していく。