プレミアリーグの16-17シーズンが開幕し、2連覇を狙う久光製薬が、3-0のストレートで昨季準優勝の日立に勝利した。新主将となったエース長岡望悠(25)が、チーム最多の19得点。長岡は「開幕戦は難しかったが、世界クラブ選手権(今月上旬)に出場したため、コンディションに不安がある中で勝てたことがよかった」と、好発進に笑顔を見せた。

 中田久美監督が25日に女子日本代表監督に就任し、酒井新悟監督を迎えた一戦。第1セットを25-17で奪うと、第2セットは26-24で接戦をものにして完全に流れを引き寄せた。第3セットも、長岡だけでなく、レフトから石井優希(25)や新鍋理沙(26)が決めれば、187センチの長身ミドルブロッカー岩坂名奈(26)がブロックで相手スパイクを封じるなど、25-17で圧倒。新鍋は「今までだとグダグダになってしまって、連続失点やブレークされたりしてきたが、どう流れを変えられるかなど、自分たちの勝ちパターンを見つけられたと思う」と、手応えを得た様子だった。

 酒井監督は「心配は私自身でしたが、選手がしっかり仕事をしてくれた。久光は中田監督のもと、セッターを中心として攻撃力がある。それを落とさず、ディフェンスもチーム力をあげて、誰が出ても力が落ちない久光にしていきたい」。今までは男子を指導する経験がほとんどだっただけに「試合中に怒鳴ったりするところは直していきたいと思います。これから勉強です」と話した。

 30日には東レ-PFU戦、トヨタ車体-JT戦、NEC-岡山戦が東京体育館で行われる。レギュラーラウンドは来年1月29日まで。ファイナルステージは同2月12日に始まり、決勝は同3月17、18日(東京体育館)に行われる。